契約電力50kW未満(低圧)の物流倉庫・冷蔵冷凍倉庫向けです。倉庫の電気代は「契約電力」「使い方」「電力会社・プラン」の3点で見直します。冷凍・冷蔵の設備は止められないため、契約電力を下げる前に、下げても設備が止まらないかを確かめるのが先です。契約電力50kW以上(高圧・特別高圧)の倉庫の方は、姉妹サイトの高圧電力ナビをご覧ください。
1. 倉庫の電気の契約:電灯と動力
東京電力エナジーパートナーの約款は、小型機器を「主として住宅、店舗、事務所等において単相で使用される、電灯以外の低圧の電気機器」、動力を「電灯および小型機器以外の電気機器」と定めています。三相200Vで動かす冷凍機や業務用の冷蔵設備は、単相で使う小型機器にあたらないため、動力(低圧電力)の契約で使います。照明やコンセントは電灯の契約です。
電灯と動力の違い、どちらが安いかは動力(低圧電力)と電灯の違いにまとめています。
2. 契約電力:止められない設備がある倉庫の注意点
低圧電力の契約電力は、機器の入力から決める「負荷設備契約」か、ブレーカー(契約主開閉器)の定格電流から決める「主開閉器契約」で算定されます(同じ約款 p.25・別表5)。
機器は多いが同時には動かさない倉庫では、主開閉器契約のほうが契約電力が小さくなることがあります。一方で、主開閉器契約では、設定したブレーカーの容量を超える電流が流れると遮断されます。冷凍機・冷蔵設備・荷役の機器が同じ時間に動く倉庫で契約電力を下げると、ブレーカーが落ちて冷凍・冷蔵が止まるおそれがあります。「下げられるか」ではなく「下げても冷凍・冷蔵と荷役が止まらないか」で判断します。
計算方法と変更の手順は低圧電力(動力)の契約電力の決め方、主開閉器契約への変更を勧められている場合は電子ブレーカーとはをご覧ください。
3. 使い方:まったく使わない月は基本料金が半額
東京電力エナジーパートナーの低圧電力(規制料金)の基本料金は、契約電力1kWにつき1か月1,098円05銭(2026年11月1日からは1,190円83銭)で、まったく電気を使用しない月は半額と定められています(特定小売供給約款 令和8年4月1日実施 p.26)。1年を通して動かす冷凍・冷蔵の回路では、この定めが使われる場面は限られます。季節だけ使う設備を別の動力の契約にしている場合は、使わない月の扱いを確かめます。
※金額は東京電力エナジーパートナーの規制料金の例です。ほかの地域の大手電力・新電力では単価も定めも異なります。ご契約中の会社の料金表・約款でご確認ください。
4. 電力会社・プラン:12か月の総額と上振れの幅
使用量が多い倉庫ほど、電力量料金と調整の項目の比重が大きくなります。単価表に載らない燃料費調整の上限の有無と、市場価格を反映する調整の条件(名称・算定式・参照する市場価格と期間・上限の有無)を並べて比べます。東京電力エナジーパートナーの低圧電力(規制料金)では、平均燃料価格が129,200円を上回る場合も129,200円として燃料費調整を計算する定めがあります(同じ約款 別表2)。
比べ方は動力(低圧電力)の電力会社の選び方、見積もりの取り方は低圧(50kW未満)の電気の相見積もり、全体の順番は低圧(50kW未満)事業者の電気代見直しガイドにまとめています。
姉妹サイトの高圧電力ナビは、旧一般電気事業者10社の公表標準メニューと最終保障供給を共通の物差しに、高圧の契約が高いか安いかを測る情報サイトです。料金チェッカーでは、エリア・契約電力・月間使用量から、標準メニューと最終保障供給の料金を概算できます(基本料金と電力量料金のみの概算で、燃料費調整額・市場価格調整額・再エネ賦課金は含みません)。
高圧電力ナビの料金チェッカーへこのサイトの相談は、契約電力50kW未満(低圧)の電気代の見直しです。契約の区分が分からない場合もご相談ください。
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このページの根拠
- 東京電力エナジーパートナー「特定小売供給約款」(令和8年4月1日実施)p.1〜2(小型機器・動力の定義)・p.25(低圧電力の契約電力)・p.26(低圧電力の料金)・別表2(燃料費調整)・別表5(主開閉器契約の算定)/2026年10月15日確認
約款・料金は改定されることがあります。東京電力の約款の定めはその会社の例で、ほかの電力会社では異なる場合があります。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。高圧電力ナビの内容は同サイトの掲載内容によります。

